5. カメラサイドバー

MicroStudio UserManual

カメラサイドバーは接続されたカメラを操作する際に使用します。サイドバーは複数のパネルで構成されています。パネル名またはパネル名の右側の下矢印のアイコンをクリックすることで、各パネルを展開することが出来ます。

5.1 カメラリスト

コンピュータに接続されたカメラの型式を表示します。カメラの型式をクリックすることでプレビュー像を表示します。

5.2 キャプチャ/解像度

○静止画: クリックすることで静止画を撮影します(静止画撮影については“11.1静止画をキャプチャ”をご覧ください)。
○録画:wmv,mp4(H264/H265),aviフォーマットで録画します(録画については“11.3録画を開始”をご覧ください)。
○プレビュー/録画:プレビューと録画の解像度を設定します。
※解像度の初期設定値は、フレームレートを優先するため低い解像度となっております。各カメラ機種の初期設定値は以下のとおりです。

カメラ機種 初期設定解像度

  • WRAYCAM-EL310:1024x770
  • WRAYCAM-EL510:1280x960
  • WRAYCAM-VEX120:1280x960
  • WRAYCAM-VEX230M:1920x1200
  • WRAYCAM-NOA630:1536x1024
  • WRAYCAM-NOA630B:3024x2048
  • WRAYCAM-NOA2000:1824x1216
  • WRAYCAM-CIX2000:1824x1216
  • WRAYCAM-ALASKA:2748x2200

○静止画:静止画の解像度を設定します。
○フォーマット:RGBとRAWが選択可能です。

5.2.1 WRAYCAM-ALASKA/CIXにおける「キャプチャ/解像度」パネル

WRAYCAM-ALASKA/CIXを使用する際は、通常の「キャプチャ/解像度」パネルの項目に加えて、露出に関する項目が表示されます。用途に合わせて「ビデオモード」「トリガモード」のいずれかを選択します(初期設定はビデオモードが選択されています)。撮影感度を調整する“ゲイン”は、ビデオモード・トリガモードにおいて共通の設定です。

5.2.1.1 ビデオモード

露出時間5分以内、または、外部トリガを使用しない場合に選択します。
設定項目は、後述の「5.3 露出時間/ゲイン」と同様ですので、詳細は「5.3 露出時間/ゲイン」を参照してください。

5.2.1.2 トリガモード

長時間露出(5分~60分)を使用する場合、または、外部トリガを使用する場合に選択します。

※WRAYCAM-ALASKAは、外部トリガ(TTL信号)によってシャッターを操作できます。
使用方法はP22「外部トリガの使用方法」を参照下さい。

トリガ・ソース

トリガモードを使用する場合は、「ソフトウェア」または「外部」のいずれかのトリガ・ソースを選択して下さい(初期設定では「ソフトウェア」が選択されています)。

1)ソフトウェア
マウスのクリックによって静止画の撮影を行います。
トリガ・ソースとして「ソフトウェア」を選択した場合、以下の項目が選択できます。
○露出時間: 露出時間をマニュアルで設定します。
○シングル: このボタンをトリガとして、クリックしたタイミングで設定した露出時間でのプレビュー像を1枚取得します。取得したプレビュー像を静止画として保存するには「静止画」ボタンを押す必要があります。
○ループ: このボタンをトリガとして、設定した露出時間でプレビュー像を取得し続けます。取得したプレビュー像を静止画として保存するには「静止画」ボタンを押す必要があります。
○シーケンス: このボタンをトリガとして、右の数字の回数だけ静止画撮影を繰り返し、新規タブに表示、もしくは静止画として指定したフォルダへ保存します。
○オプション: シーケンス・オプションを開きます。以下の項目を設定します。

(1) ウィンドウに表示
シーケンスで撮影した静止画を新規タブに表示します。
(2) ディスクに保存
シーケンスで撮影した静止画を指定したフォルダに直接保存します。

○ルート: 静止画を保存するフォルダを選択します。
○サブフォルダ: 指定したフォルダ内に自動的にサブフォルダを作成します。撮影した静止画はサブフォルダ内に保存されます。
○ファイル名の形: 自動で入力されるファイル名の規則を決定します。
○プレフィックス: ファイル名の接頭語を設定します。任意の文字列を指定してください。
○ファイルの種類: 静止画のフォーマットを選択します。.jpg/.bmp/.png/.tifから選択可能です。

2)外部
外部トリガからのTTL信号によって静止画の撮影を行います。
トリガ・ソースとして「外部」を選択した場合、以下の項目が表示されます。
※TTL信号については、P22「外部トリガの使用方法」を参照下さい。
○露出時間: 露出時間をマニュアルで設定します。
○シングル、ループ、シーケンス: 使用できません。
○オプション: シーケンス・オプションを開きます。以下の項目を設定します。

(1) ウィンドウに表示:
外部トリガで撮影した静止画を新規タブに表示します。
(2) ディスクに保存:
外部トリガで撮影した静止画を指定したフォルダに直接保存します。

○ルート: 静止画を保存するフォルダを選択します。
○サブフォルダ: 指定したフォルダ内に自動的にサブフォルダを作成します。撮影した静止画はサブフォルダ内に保存されます。
○ファイル名の形: 自動で入力されるファイル名の規則を決定します。
○プレフィックス: ファイル名の接頭語を設定します。任意の文字列を指定してください。
○ファイルの種類: 静止画のフォーマットを選択します。.jpg/.bmp/.png/.tifから選択可能です。

※外部トリガの使用方法
WRAYCAM-ALASKAは、外部トリガによって静止画撮影が可能です。使用方法は以下の通りです。

①カメラ上面にある防塵用の黄色いキャップを取り外し、WRAYCAM-ALASKA専用外部トリガケーブル(オプション品)を接続します。
②ケーブルの先端(2極)を、TTL信号を発生させるデバイスに接続します。
③「キャプチャ/解像度」パネルより「トリガモード」を選択します。
④「トリガ・ソース」として「外部」を選択します。
⑤カメラがTTL信号を受信する事で静止画を撮影します。

-TTL信号の必要電圧は3.3V~24Vです。
-静止画撮影は、TTL信号の立ち上がりエッジのタイミングで行われます。
-カメラ側の外部トリガ端子の規格はSMAです。

5.3露出時間/ゲイン

○自動露出:自動露出にチェックが入っている状態で露出時間/ゲインを展開していると「露出」と表示された緑色の長方形が動プレビュー像に重ねて表示されます。自動露出ではこの「露出」の範囲内の明るさが目標輝度になるよう露出時間を調整します。この範囲を画像の暗い領域にドラッグすることで画像全体を明るくしたり、反対に明るい領域にドラッグすることで全体を暗くすることができます。
○目標輝度:「露出」の範囲内をこの値に調整します。
○初期設定:以下の設定が適用されます。
・目標輝度:120


○露出時間:自動露出チェックボックスのチェックを外すことにより、マニュアルで露出時間を調整することができます。マニュアル露出では目標輝度スライダは使用できません。数値ボックスをクリックして露出時間を手入力することも出来ます。
○ゲイン: 撮影感度を調整します。露出時間を調整しても明るさが不足する場合、ゲインを調整して適切な明るさを確保してください。
○初期設定:以下の設定が適用されます。
・露出時間: 10ms
・ゲイン: 1.00

5.4 ホワイトバランス

ホワイトバランスが展開されていると「ホワイトバランス」と表示された赤色の長方形がプレビュー像に重ねて表示されます。
○ホワイトバランス:ホワイトバランスボタンを押すと、この長方形内の範囲を基準に画像全体のホワイトバランスを自動で調整します。色温度/色調スライダを調整して手動でホワイトバランスを調整する事も可能です。
○初期設定:以下の設定が適用されます。
・色温度: 6503
・色調: 1000

5.5ブラックバランス

蛍光染色像など、暗い像の観察時に背景の黒を正確に表現するために設定します。
ブラックバランスが展開されていると「ホワイトバランス」と表示された赤色の長方形がプレビュー像に重ねて表示されます
○ブラックバランス:ブラックバランスボタンを押すと、この長方形内の範囲を基準に画像全体のブラックバランスを自動で調整します。赤青緑のスライダを調整して手動でブラックバランスを調整する事も可能です。
○初期設定:赤青緑の値が0に調整されます。

5.6カラー調整

○色相:プレビュー像の色相を調整します。
○彩度:プレビュー像の彩度を調整します。
○輝度:プレビュー像の輝度を調整します。
○コントラスト: プレビュー像のコントラストを調整します
○ガンマ: プレビュー像のガンマを調整します。
○初期設定:カラー調整設定を以下の値に戻します。
・色相:0
・彩度:128
・輝度:0
・コント0ラスト:
・ガンマ:1.00

5.7フレームレート

スライダを一番右に設定することでフレームレートを最速に設定できます。フレームレートが高すぎて表示に遅延が出ている場合はスライダを左側に動かすことでフレームレートを下げることができます。

5.8 上下・左右反転

光学系の設定等により表示されているプレビュー像の向きが実際と異なる場合は「左右」または「上下」チェックボックスを選択することによりプレビュー像の向きを反転させることができます。
○左右:画像の左右を反転します。
○上下:画像の上下を反転済ます。

5.9 回転

プレビュー像を時計回りに回転させます。回転させる角度は0°/90°/180°/270°から選択できます。

5.10 カラー/モノクロ

○カラー:プレビュー像をカラー表示にします
○モノクロ: プレビュー像をモノクロ表示にします

5.11フリッカーレス

プレビュー像に横縞やフリッカーが発生することを防ぐため、撮影環境に合わせて以下の項目を選択して下さい。
○AC(50Hz):東日本にお住まいで交流電源をご利用の場合に選択下さい。
○AC(60Hz):西日本にお住まいで交流電源をご利用の場合に選択下さい。
○オフ:直流電源を使用している場合に選択下さい。

5.12サンプリング

CMOSセンサーによるサンプリング方式を選択します。
○ビニング:複数のピクセルより得た情報を演算処理する事により、ひとつのピクセル情報を求めます。画像の解像度は低下しますが、感度やダイナミックレンジは向上します。
○スキップ:一部のピクセルの情報より低解像度の画像を生成します。画像の解像度は低下しますが、フレームレートがより速くなります。

※サンプリングはWRAYCAM-VEX120/WRAYCAM-EL510のみ使用可能です。

5.13ビット深度

ビット深度を選択できます。
○8bit:Windowsの標準的なフォーマットです。
○12bit:フレームレートが低下する代わりに画質が向上します

※WRAYCAM-EL310では使用できません

5.14 ROI(対象領域)

プレビュー上のROI(対象領域)を選択できます。プレビュー像に重ねて表示された青い長方形を任意の大きさに調整し、適用ボタンを押すことで、プレビュー像の一部を抜き出すことができます。表示領域を元の大きさに戻す場合は初期設定ボタンを押してください。
領域のサイズはピクセル数を直接入力する事もできます。

5.15 ヒストグラム

ヒストグラムは、画像内のピクセル数を縦軸に、明るさを横軸に表したグラフです。左側は影などの暗い領域を、中央は中間の領域を、右側は明るい領域を示しており、画像に含まれるピクセルの分布が明るさ別に示されています。
表示されている二つの垂直マーカーをドラッグで操作することにより、ヒストグラムの上限と下限を設定することができます。カラー画像の場合、RGB(赤緑青)それぞれのヒストグラムを個別に設定することが可能です。線形ヒストグラムと対数ヒストグラムの2種類のグラフを表示できます。
○左:ヒストグラムの下限値を設定します。
○右:ヒストグラムの上限値を設定します。
○初期設定:垂直マーカーをデフォルトの位置に戻すことができます。
○自動:垂直マーカーを自動で最適な位置に設定することができます。

5.16ダークフィールド補正

蛍光観察などの微光イメージングを行う際に目立ちやすいホットピクセルやデッドピクセルなどのノイズを除去します。
カメラを顕微鏡から取り外し、キャップなどで遮光した状態でキャプチャボタン押してダークフィールド画像を規定枚数キャプチャします。この状態でチェックボックスをオンにすると、キャプチャした画像に基づきプレビュー像にダークフィールド補正が適用されます。

○キャプチャ:ダークフィールド画像を取得します。
○オン:キャプチャしたダークフィールド画像をプレビュー像に反映します。
○エクスポート:キャプチャしたダークフィールドの情報を.bmpファイルとしてエクスポートします。
○インポート:エクスポートされた.bmpファイルを読み込みます。インポートしたダークフィールド補正を有効にする場合はチャックボックス“オン”にチェックを入れてください。

5.17シェーディング補正

フラットフィールドとも言います。プレビュー画像の背景に明るさや色のムラがある場合、これが均一になるように自動補正します。照明ムラ等により画像全体の明るさが均一でない場合に使用します。背景のみの像(標本がない状態)で“クリック“ボタンをクリックしてから、チェックボックス”オン“にチェックを入れると背景が補正されムラが軽減されます。シェーディング補正を無効にするにはチェックボックス”オン“のチェックを外してください。“サンプル回数”より、補正の為の背景画像の取得回数を変更できます。

5.18 シャープネス

プレビュー像のシャープネスを調整します。値が高いほど、像の輪郭を強調します。

5.19その他

○ネガ:輝度情報を反転し、ネガ画像を表示することができます。
○トーンマッピング:カメラのカラーアルゴリズムを選択します。対数・多項式・無効の3種類から選択できます。画像のカラーパフォーマンスを優先する場合は対数・多項式のいずれかを、線分析のために元々の画像データが必要な場合は無効を選択してください。
○初期設定:ネガが無効になり、トーンマッピングは対数が選択されます。

5.20カスタム撮影設定

よく使う撮影条件を保存し、読み込む事ができます。
○保存:現在の設定を新しいユーザー設定ファイルとして保存します。
○読込:保存したユーザー設定ファイルを読み込みます。
○上書き:現在読み込んでいるユーザー設定ファイルに設定を上書きします。
○管理:管理ダイアログを開いて保存されたパラメーターファイルをまとめて管理することができます。

※保存・読み込みができる機能は以下の通りです。
露出時間/ゲイン、ホワイトバランス、ブラックバランス、カラー調整、ビット深度、フレームレート、カラー/モノクロ、上下・左右反転、輝度反転、回転、フリッカーレス、ヒストグラム、冷却
※初期から記憶されている“工場出荷時の設定”を読み込むことで、上記値が全て工場出荷時の設定に変更されます。

管理ダイアログ

○名前変更:保存されているユーザー設定ファイルの名前を変更します。
○削除:保存されているユーザー設定ファイルを削除します。
○上へ:選択したユーザー設定ファイルの表示順序を1行上に移動させます。
○下へ:選択したユーザー設定ファイルの表示順序を1行下に移動させます。
○エクスポート:保存されたユーザー設定ファイルを.pgtファイルとしてエクスポートします。
○インポート:エクスポートされたユーザー設定ファイル(.pgt)をインポートします。

5.21デジタルビニング

ソフトウェアによって複数のピクセルを1つのピクセルとして扱い、プレビュー像の感度を上げたりノイズを軽減します。
○スタック:複数のピクセル情報を加算し1つのピクセルとして生成することでカメラの感度が疑似的に向上します。
○平均:複数のピクセル情報の平均値を取得し1つのピクセルとして生成することで、ノイズの少ないプレビュー像が得られます。
○1:デジタルビニング機能を使用しません
○2:2×2(4ピクセル)から1つのピクセルを生成します。解像度は1/4になります。
○3:3×3(9ピクセル)から1つのピクセルを生成します。解像度は1/9になります。
○4:4×4(16ピクセル)から1つのピクセルを生成します。解像度は1/16になります。

5.22冷却


WRAYCAM-ALASKA/CIX接続時にのみ表示されます。カメラ内部を冷却し低温に保つことで、高感度・低ノイズの顕微鏡撮影が可能です。
ペルチェ冷却および冷却ファンのON/OFFおよびファンの回転速度を切り替えます。設定温度の指定も可能です(摂氏-30℃~30℃、華氏-22度~86度)。

 

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